ECU上のソフトウェアは、開発中だけではなく生産後そして車両のライフサイクル全体にわたって、定期的なアップデートが必要になります。EB tresos Bootloaderは、自動車メーカーがダウンロードツールを使用して車両内のClassic AUTOSAR & OSEK ECUのソフトウェアを安全にアップデートできるようにします。このツールは通信バス(Ethernet、CAN、LIN、FlexRay)を介し、ISO 14229の標準UDSプロトコルを使用して車両に接続されます。これにより、自動車メーカーは、ソフトウェア開発中に容易にECUをアップデートでき、コストと工数を削減しながらアプリケーションの付加機能を追加できます。エレクトロビットは、プロジェクトで使用されるハードウェア/コンパイラでテストを実施した、デモコンフィグレーションを含むEB tresos Bootloaderを配信します。EB tresos Bootloaderの使用にあたって、事前にメモリマッピングや通信識別子などの機能が、プロジェクトの要件に合わせて設定されます。これにより自動車メーカーは、この製品の納品後すぐにアプリケーションデモソフトウェアをダウンロードするための、完全なプログラミングシーケンスを実行できます。
車両のライフサイクル全体にわたるソフトウェアアップデート
開発・量産段階、また車両がお客様の手に渡った後でもECUをアップデートできます。これにより、ECUの不具合を手作業で修正するコストと工数が軽減されます。
高いセキュリティレベルを生かしたメリット
セキュアブートおよびセキュアアップデート機能は、最先端のセキュリティアルゴリズムを用いて、ホスト上で実行されるソフトウェア(BootManager、Bootloader、および/またはアプリケーション)の信頼性と完全性を検証します。SecureBootアーキテクチャは、EB tresos BootloaderとEB zentur HSMファームウェアをベースにしています。
可用性
量産製品への適用が可能です。
設定可能なBootloaderの機能による柔軟性コンフィグレーション可能であるため柔軟な機能対応が可能です。
メモリマッピング、通信識別子、その他の機能は、プロジェクトの要件に合わせて設定できます。
EB tresos Bootloaderの主な機能
- Classic ECUソフトウェアアップデート(AUTOSAR、OSEK)
- セキュアブート
- AUTOSAR CryptoモジュールとHSMによるセキュリティ強化(データ暗号化、安全性の高いダウンロード)
- 高速アップデート(圧縮、マルチバッファーアップデート)
- OTA(over-the-air)ソフトウェアアップデート向けの拡張機能
- リジューム可能なリプログラミング
- マスター/スレーブリプログラミング
- プライマリ/セカンダリリプログラミング
- ブートローダーアップデーター
- すべての自動車メーカーに対応するためのプラットフォーム
- OSEKがサポートするすべての一般的な自動車マイクロコントローラユニット上で使用可能